日経新聞:「出口」探る円預金 個人金融資産2005兆円

円預金が「出口」を探り始めた。日銀が27日発表した資金循環統計によると、2021年度末の個人(家計部門)の金融資産は前年度末比2.4%増の2005兆円と年度末で最高だった。過半を占める預金の伸び率が鈍化する一方、投資信託が10%強増えた。物価高と止まらぬ円安進行を背景に、円預金に資金を置き続ければ、実質的に資産価値が目減りする。個人マネーは外貨建ての預金や投資信託に流れ、「貯蓄から投資へ」の山が動く兆しが強まっている。