日経新聞:首都圏の中古マンション、2月4597万円 10カ月連続上昇
コロナ禍であっても、特に新築マンションは堅調に需要が維持されてきましたが、半導体をはじめとするサプライチェーンの脆弱性によるコスト高などで供給が追いつかなかった為に価格が高騰してきました。
今回の記事の中古マンションの売出価格の上昇はその新築ニーズからのシフトで、仲介業者の査定額より高く売れてしまう傾向が続いていたことによるものだと思われますが、成約の実態はそろそろ鈍くなってきてますので、相場は落ち着いてくるのではないでしょうか?
東京カンテイ(東京・品川)がまとめた2月の首都圏の中古マンション平均希望売り出し価格(70平方メートル換算)は、1月に比べ53万円(1.2%)高い4597万円だった。10カ月連続で値上がりした。住宅人気はおおむね堅調だが、高騰が続く都心部では割高感を背景に成約が伸び悩む動きもみられた。
東京都は6156万円と1月比39万円(0.6%)の上昇にとどまった。東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)は85万円(0.9%)高い9616万円。5カ月連続で値上がりする一方、価格高騰で割高感も出てきている。東京カンテイの高橋雅之主任研究員は「成約が伸び悩み、水面下で価格を若干下げる動きもある」と話す。
周辺部では埼玉県が2793万円と66万円(2.4%)上昇。千葉県は42万円(1.8%)高い2418万円、神奈川県も58万円(1.7%)高い3416万円だった。近畿圏(0.6%高)や中部圏(0.1%高)も値上がりした。
新型コロナウイルス拡大から住宅市場は新築、中古ともに需要拡大が続いてきた。高橋氏は今後の見通しについて「様々な物価が高騰するなか、消費者の資金がマンション購入に回らなくなる可能性がある」と指摘する。