(税務通信3697号より)
配偶者居住権の登記件数の推移です。重要な制度だと思いますがまだまだ少ないですね。
弊社でも勿論、提案・説明・シミュレーションは行っていますが、件数的には年間二桁止まりです。(1676件のうち)

Q 2020年の配偶者居住権の登記件数は合計で129件だったということですが( №3645 ・61頁),2021年は,どのくらい登記がありましたか?

A 2021年に登記された配偶者居住権の件数は1年間の合計で880件となっており,2020年から751件増と大幅に増加しています(2020年は制度が開始した4月から12月の合計)。

配偶者居住権は,配偶者が被相続人の所有する建物に居住しており,一定の要件を満たす場合に,被相続人の死亡後も,その建物に住み続けることができる権利です。配偶者居住権は登記が認められており,登記した場合,第三者(例えば,居住建物の所有者から,その所有権を譲り受けた者)に対しても対抗することができます。