「税理士の仕事が無くなる」と雑誌やメディアで言われていますね。
その理由に挙げられているのが、「単純な経理作業は自動化されるから」です。
たしかにクラウド会計で楽になってきている部分はあると思います。
ですが企業側からすると、請求書の作成や支払いの管理、未入金の管理など人の手を必要とする部分は依然残っています。
今回ご紹介する税理士法人葵パートナーズさんは、代行業務を深化させたサービスを展開しておられます。
まず率直に思ったのは、「経理代行はニーズがあるのだろうか?」という点でした。
ここについて、葵パートナーズの花田先生は、このようにおっしゃってます。
記事を一部抜粋して要約
仮に会社で経理担当者を雇えば、パートスタッフでも数万円はかかります。
それを私たちが代行した場合と比べると、業務品質は大きく違ってきます。
さらに最近は状況が変わってきていて、求人を出しても人材が集まらなくなってきています。
それらの理由で経理代行のニーズは強くなってきていると思います。
たしかにそのとおりですね。
経理の人を雇うとなれば、社会保険込みでパートさんでも10万円はかかるでしょう。
そもそも求人が難しい昨今、経理の人を採用することも難しくなっています。
経理代行のニーズは無くなってくるどころか、強くなっているように感じます。
しかし経理代行となれば、請け負う税理士事務所側でもサービスの確立が難しいのではないでしょうか。
ここについても言及がありました。
記事を一部抜粋して要約
今後はサービス内容を標準化していきたいと思っています。
(略)
今進めているのは、クラウドをベースにしてサービスを提供する仕組みです。
MFクラウドやGoogle Apps、ChatWork などを軸に、情報をやり取りするやり方です。
クラウドサービスを使うことで、お客様も私たちも資料や書類を送る作業がなくなり、業務フローが、この1、2年で大きく改善されてきています。
これはすごいですね。
サービスの標準化への取り組みに、当初よりクラウド会計の利用を入れておくことで、双方ともに効率化が進みそうですね。
サービスの標準化でスタッフの手作業を増やさず、お客様の非効率を改善提案できる。
一石二鳥ですね。
記事の別の部分では、花田先生がサービスの標準化を課題と挙げておられました。
まだ業界的にも確立されていない経理代行というサービスが、パッケージとして標準化されれば、新たな市場が生まれるのではないかと思います。
これから先、すべての経理業務が手軽に自動化する時代が来るかもしれませんが、それはまだかなり先のことでしょう。
「面倒なことをしたくない」という人の習性がある限り、代行ニーズは無くならないのではないかと思います。
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出典:FIVE STAR MAGAZINE 第37号 『代行業務の一歩先へ。クラウドに乗った経理代行で、進化するサービス』