先生方はとても勉強熱心で、事務所のIT化についてもいろんなところで、いろんな情報を入手されてらっしゃいます。
ただ、ある事務所さんで「このツールを使ったら上手くいった」ということを聞いて、うちでもやってみよう!と同じツールを入れても、残念ながら失敗するケースも多いんです。
なぜならITツール導入の順番が違うから。
事務所に合ったツールを導入するには要件定義が必要です。今何が問題なのか、その問題が解決した理想の姿はどのようなものか、そのために必要なこと、これは譲れないことは何か。それを明確にすること。ツールの選定が始まるのはここからです。
ツールはあくまでもツール。ツールを入れるから問題解決できるわけではなく、問題を解決するためにツールを入れるのです。
基本的に、ITツールはトップダウンで導入すべきです。とはいえ、スタッフの意見を無視しても、現状維持バイアスがかかって、使わないツールが増えてしまうだけでしょう。
成果は、「プラン×実行率」で表されます。先生方の100%のプランでも、30%の実行率であれば、成果は30です。ところが、スタッフの70%のプランであっても、実行率が80%であれば、成果は56となります。
時には、人事評価も含めて、うまくスタッフの方々を巻き込んでいく必要もあります。
先生方は、この問題を解決するんだ、という強い意志を持って、やるということを決断し、伝えてください。そして、進捗を確認してください。時には外部のサポートも有効です。
これから繁忙期を迎える皆さまの業務の効率化、さらなる売上アップがうまく進みますように!