税理士事務所の生産性が一般的に一人あたり800万と言われる中、一人あたり2500万の税理士法人コスモスさん。
驚異的な金額です。
業務内容そのものは、税理士事務所である限り、そこまで大きくは違わないはずです。
何か工夫があるのか?取り入れられる手法はないか?
非常に気になるテーマで、勉強になりました。
まず最初に驚いたのが、この部分です。

(記事を一部抜粋して要約)

当社は正直言ってIT化がまるで進んでおりません。
しかし、仕事と作業の区分は、15年前からしっかり行っています。
例えば、試算表や申告書の作成、確定申告、年末調整の作業は、別法人であるグループ会社で行っていて、税理士法人で作業をすることはありません。

なんと、ITの力をフル活用しての生産性アップではないのですね!
最近の流れで、「生産性アップ=IT活用」という思いを、良い意味で壊していただきました。
分業も磨き続けることで、ここまでの生産性アップに繋がるのですね。
では本丸の税理士法人のスタッフはどんな働き方をしているのでしょうか。

(記事を一部抜粋して要約)

税理士法人では何をするのかと言えば、お客様に対する提案です。
税理士法人は、お客様に情報と提案を届けることを仕事としています。
(1人あたりの担当件数は)平均すると50件超となっています。

これも驚きの数字です。
50件の担当先となると、いくら作業を一切しないと言っても、大変なボリューム。
今回は言及されておられませんが、このボリュームを支える仕組みが社内にあるのだと思います。
根性で乗り切れる数ではありませんからね(笑)
この圧倒的な分業と担当先数に加えて、もうひとつ生産性が高い理由を説明されています。

(記事を一部抜粋して要約)

さらに分業化に伴って、15年前から成果給制度を導入していまして、人間性を高めることをベースにしながら個人の売上が伸びれば、その成果に従って評価・配分をする制度を導入しています。
(省略)
弊社では、スタッフが新規のお客様を開拓してくると、その顧問料の20%が各自の給料に加算されていきます。
これを年金制度と呼んでいます。
営業は全員で行っていますが、開拓したお客様は部下に担当させる仕組みにしています。
管理職やベテランスタッフがお客様を抱え込むと、若いスタッフの成長の妨げにもなりますし、当人にも限界が出てきます。

分業に加え、成果給の制度があるのですね。
自分で開拓をした顧問先は、顧問料の20%が入ってくるとなれば、担当をしないとしても常に気にかけていくと思います。
その結果、新人教育やサービスレベルの維持にも繋がり、一石二鳥の制度になっていそうです。
生産性の高いコスモスさんの斬新な取組方法、勉強になりました!

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出典:FIVE STAR MAGAZINE  第43号『異次元の生産性を実現した秘密』