従業員を雇用されておられる先生であれば、みなさん、一度はこんなお考えをされた事があると思います。
「従業員の感情がわからない、コントロールを間違った。」
「従業員のモチベーションを高めたい。」
「従業員が気持ちよく働いて、会社を好きになってほしい。」
私も従業員がいますので、当然、こういった悩みを持っています。
この悩みは税理士だけでなく、あらゆる業種の企業で発生する悩みだと思います。
経営者の中には、元来より人の気持を天才的に掴むことができる方もおられます。
ですが、大半の人は経験や勉強を通して、徐々に人の気持ちや感情への対応が身に付けていくのではないでしょうか。
そのため、心理学やマネジメントの本やセミナーはたくさんありますが、実際はなかなか経営に反映させられないものです。
そんななか、公認会計士・税理士で、「心理学と脳科学を経営に活かす」という研究をされた先生がおられます。
藤田耕司先生です。
藤田先生は「一般社団法人日本経営心理士協会」を作り、経営心理士を育てる講座を開講されています。
なぜこの講座をスタートしたかについて、藤田先生はこのようにおっしゃっておられます。
記事を一部抜粋して要約
経営者の悩みでとりわけ多いのは、「売上を伸ばしたい」「従業員のモチベーションを上げたい」の2つです。
経営者は、お客様や従業員を動かしたいと思って悩んでいます。
でも、人を動かすのは心ですから、なぜ心の勉強をしないのだろうかと感じていました。
そうしたところから経営心理士講座がスタートしています。
たしかにそのとおりですね。
心の勉強、つまり心理学や脳科学を学ぶ価値が高いことは明白です。
ただ、これらを体系的に学ぶのは大変そうですし、現場の実務に適用させることも難しそうです。
藤田先生は、この点を次のようにおっしゃっています。
記事を一部抜粋して要約
強く意識しているのは、現場で使えるものを教えるということ。
明確にコンサルティングができるようになるための講座になっています。
受講生の弁護士や税理士は、実際に経営心理を使って顧問先に経営コンサルティングを行っています。
ある弁護士さんは、採用と人事評価のアドバイスを行っています。
(略)
例えば、求人募集の際にうまくいく文章や語句まで、詳細を教えていきます。
これはすごいですね。
弁護士さんが求人の文章を教えてくれる!?
いままで聞いたことがないサービスです。
他にも講座ではこういった内容を学ぶことができるようです。
記事を一部抜粋して要約
「組織心理」コースは、部下のモチベーションアップをテーマとしています。
モチベーションはどうやって生まれるものなのか?
人間には欲求があり、その欲求がモチベーションに変わっていきます。
ですから、まず人間の欲求の種類から理解し、それを踏まえたコミュニケーションの方法を学び、実際に部下の抱く欲求を満たすような関わり方、声のかけ方などを学習していきます。
(略)
そうしたことを体系的にロジカルに説明していきます。
最終的には、部下が仕事を面白いと感じ、自らモチベーションを高められる状況にまで持っていくことがゴールです。
これは大変興味がありますね。
部下のモチベーションをアップさせる手法を紹介する本はたくさんありますが、筆者の経験というものも多く、再現性が難しいです。
心理学と脳科学の見地からロジカルに学ぶことができれば、そのロジックに沿って「自分流」のマネジメントを作れるのではないかと期待してしまいます。
経営心理士の講座は、税理士と会計士で5割を占めているそうです。
顧問先へのアドバイスやコンサルティングにも繋がっていきそうで、価値の高い学びがありそうですね。
藤田先生にはお会いしたことが無いのですが、お会いする機会があれば、ぜひいろいろお話を伺いたいと思いました。
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出典:FIVE STAR MAGAZINE 第45号 『AI時代の「サムライ」業は、経営心理を学べば「斬られない」』