読売新聞:【独自】「逃げ得」税理士の自主廃業、制度に不備…懲戒処分受けたのは指示された元部下
「税理士としてやってはならないことをしてしまい、本当に反省している」。岐阜市の税理士法人「アンビシャス会計事務所」(解散)の所員だった元税理士の男性(59)は、取材にそう声を落とした。
男性は、消費税約2000万円の納税を免れたとして滋賀県の人材派遣会社が2017年に脱税容疑で大阪国税局に告発された事件に関与し、国税当局の調査を受けた。
国税当局の認定によると、男性は、人材派遣会社の元社長(56)(消費税法違反で有罪)から「納税額を減らしてほしい」と依頼を受けた税理士法人の元所長男性(54)の指示に従い、不正な申告書を作成した。