『組織として当たり前のことを当たり前に行っていくことが重要であり、それが組織を自立させていく肝』
弁護士法人法律事務所オーセンス/代表・元栄太一郎氏
過去のファイブスターマガジンから、今読んでも税理士の先生方にとってお役に立つものを定期的にシェアしています。
今回はファイブスターマガジン(2020年1月号)「人を動かす・事務所づくりの実践」より抜粋しました。
法律事務所オーセンスの代表のほかに、
上場会社の経営者、国会議員という3つの顔を持つ元栄氏。
多忙な中で、事務所を成長させるためのメソッドは
権限移譲の徹底
週1回の経営会議への集約
所長にしかできないことへのフォーカス
この3つであると取材で明らかになります。
法律事務所の経営を、一般企業のそれと大きな違いはないと言い切り、
自分がいなくても回る組織づくりを徹底してきた元栄氏に、
その考え方と秘訣をインタビューした、見逃せない記事となっています!
「所長にしかできないことへのフォーカス」
―元榮先生は国会議員、上場会社の会長など、様々な顔がありますが、
その中で法律事務所の代表としては、どのようなことを行っていますか?
R&D(研究開発)は、所長の仕事です。私が事務所を離れている時間は、すべてR&Dの時間になっています。
「法律事務所オーセンスがどうすれば日本を代表する法律事務所として、
すべての依頼者に最良のサービスを提供できる事務所になれるのか?」。
さまざまな方にお会いして話を聞き、自分自身で考え、学び続けることで多くのインプットが得られます。
弁護士ドットコムの経営を「複業」していることからもインプットがあります。
複業することによって、法律事務所オーセンスに物理的に関与できる時間は減りますが、
法律事務所を経営しているだけでは得られない気付きがあるなど、トレードオフの関係になっています。
自分の可処分時間をR&Dにできるだけ費やし、自分にしかできない仕事にフォーカスしていくことで、
結果的に組織のパフォーマンスは上がっていきます。私はそうしたサイクルを、早い段階から構築することができていました。
関与できる時間が限られることは、決してマイナスではないということに気が付きました。―では法律事務所オーセンスにおいて、代表でなければできないこととは何でしょうか?
冒頭に質問いただたように、「弁護士業界は特殊である」という声に対して、
「そうではない」と言い続けることが、私の大事な仕事です。
弁護士の伝統や矜持という大事なものをしっかりと守りながらも「社会の公器」という点で共通する以上、
「かぎりなく民間企業と同じものだ」と声を大にして言い続けることが必要だと思っています。
法律事務所オーセンスではこうした考えに理解のあるメンバーが揃っているのですが、
組織として当たり前のことを当たり前に行っていくことが重要であり、それが組織を自立させていく肝だと、私は考えています。
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出典:FIVE STAR MAGAZINE 2020年1月号 「人を動かす・事務所づくりの実践」より抜粋