今回は本郷孔洋先生のコラムからの抜粋です。
本郷先生の記事は、いままでも何回か共有させていただきました。
今回のものは雑誌の中では軽いコラムの扱いなのですが、内容が深いです!
記事を一部抜粋して要約
会計事務所のビジネスモデルは、今で言うところのサブスクリプションモデルです。
サブスクリプションモデルは、手間暇かからないものであればよいのですが、そうでなければこれほど儲からないものはありません。
儲からなくなったら、たとえ続いていても、終わっているも同然です。
その意味では、会計事務所のビジネスモデルは今、「終わりの始まり」にあると思います。
この数行の文章に、税理士事務所経営の真髄と、課題が凝縮されているように思います。
先達の税理士の先生のおかげで、税理士業界では毎月定額の顧問料が発生することが一般的です。
そして、経営者が求める内容に応じて、柔軟にサービス内容も変わるビジネスです。
資金繰りを一緒に考えるときもあれば、従業員の人事問題を一緒に考えるときもあれば、プライベートの悩みを酒を飲みながら聞くこともあるでしょう。
これはまさにサブスク。
そして、税理士業の最強の強みでもありました。
本郷先生は、このモデルが今、「終わりの始まり」と捉えれておられます。
記事を一部抜粋して要約
こうした既存モデルをシェイプアップするために、弊事務所で行っているのは、業務の無人化です。
今は、RPAを使えば無人化できる業務がいくつもあります。
例えば、請求書の発行業務もRPAが行うことで、今まで二人で2日かけて行っていたものが、今は無人になっています。
本郷先生のお考えは、税理士というサブスクビジネスの強さを放棄するのではなく、「シェイプアップ=」「顧客が求めていることを残し、求めていないものを削る。」ということ。
請求書の発行業務は、顧客が求めるわけではありませんから、まさに削るべき業務になると思います。
いま、自動化やDXが声高に叫ばれていますが、何を自動化すべきで、何を残すべきかは、自分たちの目線ではなく、顧客目線で「税理士=サブスク」と捉えたときに、何が求められているかの視点から判断するべきなのでしょうね。