国内107銀行の2021年3月期決算(単独)の『預証率』は25.8%で、前年(23.6%)を2.2ポイント上回った。コロナ禍に伴う企業の資金繰り支援で貸出を伸ばす一方、預金も積み上がり、運用益を出すために有価証券等に資金が回され、預証率は2年連続で上昇した。
※預証率は預金残高に対する有価証券残高の比率で、金融機関の資金運用状況を示す指標の1つ。預証率=有価証券÷(預金+譲渡性預金)で算出。有価証券は、貸借対照表の資産の部に計上される「国債」「地方債」「社債」「株式」「その他の証券」の合計。預金は、貸借対照表の負債の部に計上される「預金」「譲渡性預金」の合計。