「ウェビナー開催のほうが、集客の効率が良く、さらに成約率も高まっています」
藏田経営会計事務所/代表・藏田陽一氏

過去のファイブスターマガジンから、今読んでも税理士の先生方にとってお役に立つものを定期的にシェアしています。
今回はファイブスターマガジン(2020年9月号)「ウェビナーで顧客を増やす‼️一歩進んだアドバンスド・テクニック」より抜粋しました。
士業におけるコロナの影響として、もっとも直接的で実感しやすいのが「セミナー」ではないでしょうか?
無料セミナーで見込み客を集め、有料のサービスをクロージングする。
これまで士業の専門性をアピールする場として「来場型セミナー」は最適でした。
そして、セミナー最後のクロージングへと繋げるために、
セミナーの場の雰囲気を盛り上げ、
参加者との距離を縮め、コミュニケーションをとって…
という努力をしてきた方は少なくないはずです。
コロナショックはその来場型セミナーを根本的に変えました。
その代替としてすぐに思いつくのがウェブセミナー、通称『ウェビナー』です。
しかし、会場の雰囲気を盛り上げる、終了後出口の近くで声をかける等
集客からクロージングまで、あらゆるルールが変わっています。
そのなかでも、この記事の藏田先生のように、
変化を上手に捉え、以前のセミナーよりも効果を挙げられている方も出てきています。
リアルな試行錯誤を元に、その秘訣を語ってくれている貴重なインタビューです。

セミナー開始前から、セールスまで「全録」

―ウェビナーは、ライブ配信で行っているのですか?
いいえ。ライブではなく録画です。それも、講義部分だけではなく、
セミナーの前と後、司会進行や休憩時間のご案内も含めて、丸々1本の動画にしてあります。
セミナー開始30分前に再生して、あとは終了後に告知が終わるまで、2、3時間再生し続けるだけです。
ただし「ライブ」セミナーとは謳っていないのですが、参加者が視聴しやすいように、
収録した動画は、司会の案内、講師のやり取りも含めて、ライブ感のあるように作り込んでいます。

―最初から最後まで、流しっぱなしですか?
はい。もちろん、トラブル対応やご質問への対応のため、裏では私が待機しています。
このようなやり方のため、先日は弊会のウェビナーを開催しながら、私は別のウェビナーを受講していました。
来月には、弊会のウェビナーで私が講義しているのと全く同じ時間に、別のウェビナーに私が録画で登壇することが決まっています(苦笑)。

―「大人の事情」が許されるということですね(笑)。セミナーからの成約率は、場の雰囲気に左右されるとのことでしたが、「生配信」である必要はないのでしょうか?
「録画」セミナーと言うと、いつでも見られるという心理が働くでしょうから、
ライブである方が集客面では良いと思いますが、「生配信」でなければならないわけではないと思います。
成約率に必要なのはライブ「感」であって、ライブであるかどうかはそれほど影響しないと思います。

―なるほど。では、収録している動画の内容について、詳しく教えてください。
例えば、3本の講座で構成されるウェビナーで、講義の合計の時間が2時間45分なら、
セミナー開始前30分とセミナー終了後40分も含めて、3時間55分の動画を一本のファイルで作成します。
ウェビナーでは、早くから入室する方がいますので、動画は30分前のパートから作っておきます。
セミナー開始までは、「セミナー開始までしばらくお待ちください」というスライドを流しています。
セミナー開始前に司会のアナウンスが流れ、「それでは〇〇先生、よろしくお願いいたします」というフリで、講義が始まります。
こうしたところは、通常のセミナーの進行と変わりはありません。

出典:FIVE STAR MAGAZINE  第58号『ウェビナー開催のほうが、集客の効率が良く、さらに成約率も高まっています』