建設業許認可分野で日本最大級の行政書士事務所、「オータ行政書士法人」を継いだ2代目が、行政書士経験がゼロの方!?
最初、見出しを見たときは「いやいや、流石にそれは難しすぎるのでは?」と感じました。
記事を読み進めると、創業者太田宏先生の後を継がれたのは、ご子息の太田哲也社長ですが、なんとプロのレーシングドライバーをされていたと。
さらに先代が病気療養をされている間に、マネジメントの問題も発生しており、経営改革をしなければいけない。
「いったいどんな魔法を使ったのか?」
俄然興味が出てきて、一気に記事を読みました。
驚いたことに、その内容は決して魔法でもなく、奇策でもなく、王道の「スタッフの意識改革」でした。

大事なのはスタッフの意識を変えることだと私は考えました。
それで始めたのが、「Vision & Voice マガジン」です。
これは、私が毎週朝礼で話したこと(Vision)について、スタッ フが自分の考え(Voice)をコメントしていくものです。
(略)
当初は社員たちのコメントは、周囲を気にしたような発言ばかりでした。それが、自分の考えを少しずつ話すようになり、そうなってくると、成長意欲や自己変革意識を持っている人材とそうではない人材の見分けがつくようになってきます。

これはまさに士業事務所の経営で重要な「経営者のビジョン・考え方の浸透」ですね。
代表はどう考えているのか、どんな判断基準を持っているのか、何を目指したら良いのか。
進むべき道を示し、それをスタッフとすり合わせて、腹落ちさせていく。
弊社では形は違いますが、同じ狙いでLINEを使って行っています。
時間はかかりますが、代表とスタッフが考え方をすり合わせを続けることで、全体としての進むべき方向性が一致していくと思います。
士業の事務所経営に、現場の専門知識があって困ることは勿論ありません。
しかし、「士業としての専門能力」と、「経営能力」は改めて別物なのだなと思いました。
また新たに経営を学びたいと思った記事でした。

事務所経験ゼロの2代目所長の組織改革