弁護士法人菰田総合法律事務所 菰田泰隆先

過去のファイブスターマガジンから、今読んでも税理士の先生方にとってお役に立つものを定期的にシェアしています。
今回は百貨店のマルイの中に来店型の相続ショップ「相続Lounge」を開設されている福岡の弁護士法人菰田総合法律事務所の菰田泰隆先生の取材記事です。
相続は、お客様がワンストップの相談を求められます。
遺言書作成、遺産分割争議、相続税申告、登記変更、金融名義変更、空き家の売却などなど。
お客様は、高齢の方も多く、また士業との付き合いが浅い方も多いです。
そのため、「どの士業に何を相談したらいいのか、わからない。」「何カ所も相談に行くのが面倒だ。」というお声が上がってくるのです。
これは、弊社も相続に力を入れてみて、すごく実感していることです。
しかし、士業に対する「敷居の高さ」を感じる方も多く、どうすれば気軽に相談してもらえるのかは、難しいところです。
そうしたなか、弁護士の業界でも相続に特化して、税理士や司法書士、不動産会社をグループ内に設置する菰田泰隆先生のマルイ出店の戦略についてみていきましょう。

相続 LOUNGE は、マルイ側から打診をいただいたものでした。お客様アンケートの中で、「何でも相談できる場所がほしい」という声が多く上がっていたそうで、たまたま弊事務所にご連絡をいただいたのがきっかけです。
弊事務所が力を入れていきたい分野が相続でしたので、「相続特化型のショップなら」
と逆提案し、揉んでいった結果、今回の相続LOUNGEとして出店することになりました。

なるほど、高齢者の方には“百貨店”という立地は「信用の証」であり、それでいて「親しみのある場所」んですね。
すばらしい着眼点だなと思いました。
そして相談の内容も、生前・死後の偏りがなく、非常に多岐にわたっているようです。

相談に来られる方の6割は生前相談で、残りの4割が亡くなった後の相談になっています。
死後の相談の半数以上は、親が亡くなった後に何をしていいのか分からな
いというものです。ですから、金融機関の手続きや相続登記、資産をお持ちであれば相続税申告などの手続きを一通りご案内して、ご提案を行っています。
生前相談の場合は、遺言書の作成や相続税のシミュレーション、相続税対策などを希望
する方が多くなっています。ほかに収益物件を持たれていて信託を組みたいなどのご相談があります。

立地を重視した、来店型の相続専門事務所。
相続というビジネスを考える際に、非常に参考になる記事でした。

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出典:FIVE STAR MAGAZINE  第61号 『オープンから1年、相続の「来店型相談ショップ」の成功のカギとは?』